2017年8月18日金曜日

TANNOY ⅢLZ Monitor Red ” 飴色キャップ ”

1926年創業の
英国老舗ブランドであるTANNOY社のスピーカーが入荷しました


このスピーカーの名は ” ⅢLZ ” と呼ばれるもので
直径 約25cmの同軸構造ユニットなっており
1956年に開発されて以来、

Monitor Red → Monitor Gold → HPD295と時代の需要と共に
モデルチェンジを重ねながら20年以上続くロングセラーとなりました


TANNOYの創業者であるガイ・アール・ファウンテンは
フラグシップ・モデルであったオートグラフに次いで
お気に入りのスピーカーとしてⅢLZの名を挙げております


今回入荷の品はⅢLZの中でも
一番最初のモデルとなるMonitor Red期のもので、
その中でも特徴的なセンターキャップの色から
” 飴色 ”と呼ばれる最初期の大変希少なモデルです


ⅢLZは今回のような最初期のものを除けば
決して数の少ないユニットではないのですが
四季のある日本での数十年の歳月はスピーカーにとっては
大変過酷なよう…

良いコンディションの物を選ぶことが困難になってきました

その中でも飴色期のMonitor Redは生産数もとても少ない上
まだステレオの出始め、モノラル再生が盛んだった時期のモデルな為
当時にモノラルで購入し、後にステレオ化した左右不揃いのものも多く
さらに50年以上の経年ダメージも含めればしっかりとペアで良品を確保することは
大変難しいです



オタクと呼べるほどの大の音楽好きのG.R.ファウンテン社長が
自宅でコンサートの響きをと探求したサウンド

万能ではないスピーカーですが、故に器楽や声楽などハマった音楽を鳴らした時
他でのは決して得られぬ、恐ろしいまでの気品や色気、説得力を持ったサウンドで鳴るのです

TANNOYのユニットは古ければ古いほどその説得力と色気が増します

折角のコンディションですので店頭でお客様に楽しんでもらいながら
大事に販売していきたいと思います

設置後、またご報告します!

  
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2017年5月17日水曜日

私は餅が好き


我が家にとんでもない存在感のマシーンがやってきました

昭和の中頃でしょうか、野口鐵工所が製作した野口式餅つき機です
ネット上でも資料が全くないため詳細は分かりませんが
自社の特許品だそうです


こちら、先代がパン屋と餅屋をされていたというお客様宅にあり


先月いろいろ買取りさせて頂いた際に
”5月には破棄してしまうのでこれもいかがですか?”と
見せて頂きました

重厚感のあるフォルムと塗装が朽ち、油まみれになるまで使い込まれた姿に
惹きこまれるほどの” 機械美 ” を感じてしまい
破棄されてしまう事が惜しく思ったものの、
転倒防止のためかコンクリートの床に埋め込まれていたことや
2mを超える巨体から想像できる重量に一度は諦めました

しかし、もともと餅が大好きな私

餅や団子、似たものを食べるたびに”餅つき機が~”と話す私に呆れ顔の妻
先週に入りやはりどうしても気になり連絡をさせて頂くと
既に母屋の解体が始まっており
数日中には破棄されてしまうだろうとのこと

スケジュール上どうしても伺うことが出来ないので
再び諦めて落ち込んでいた所、数日後にお客様から
” 解体屋さんが外して端に保管してくれているのでどうでしょう? ”
という連絡をいただきました

私、こういった縁にとても弱いんです

二度も諦めたのにチャンスを頂けるなんて!と心に響いてしまいました
重量や保管場所、その後のどうやってどこで使用していくのかなど
たくさんの問題はあるけれど、絶対運んで使ってみせる!と妻に宣言し
今や買取、古民家リノベーションなど我が家のスタッフと言える私の父に相談
買取の際、一度見ている父も引き取ることを喜び
力を貸してもらえることになりました

安全を第一に運ぶため下見をして解体後
積み込むことにしました

 

現場に行ってみると庭の大きな木も家もなくなり
とてもすっきりした状態に

これまで現場でたくさんの解体屋さんと顔を合わせてきました
職種が違えば物の扱いも全く異なるのでどんな外され方をしてあるか不安でしたが
本体を確認するとどこにもダメージはなく、丁寧に外してありました

解体に取り掛かると解体屋さんも見にいらして
お話しするととても良い方で、仕事の丁寧さに気を遣っていらっしゃる事が
会話の中でも伝わってきました

バラバラにして積み込み
”何年かかっても使えるように設置しますので
その時は絶対ついた餅を食べに来てください!”と
お客様と熱い約束を交わし、東京から群馬へ

当初はメンテナンス後に組み上げてから設置しようと話していたのですが
私も父も一度実際に回っているところを見たくなってしまい
急いで二人で組みあげ、多少のメンテナンスで試動させてみると
タンッ、タンッと心地の良い音で回りだしました
やはり機械は動いている姿が一番美しい

その姿に妻も6歳の息子も感動した様子
さて、どこに設置するかな 笑





ご自宅に眠っているオーディオをはじめ、機械類など
御座いましたらkodouguyaへご相談くださいませ!


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2017年3月29日水曜日

大変貴重な美人の舞妓さん / 吉田龍夫





我がコレクションに美人の舞妓さんが入荷しました




ただ美人なだけではなく、この舞妓さん大変貴重なのです
わかる方には一目でわかる、独特の切れ目に鼻筋・・・




そうです
” 昆虫物語 みなしごハッチ ” や ” ヤッターマン ” などでお馴染み
アニメ制作会社 タツノコプロの肉筆画


購入の際、遠目でもタツノコの真作とわかるほど別格といえるオーラを放っていたものの
誰の作画か自信がなく帰宅後、表の” 龍 ”の印を見て思わずドキッとしました







額裏を見ると ” 竜乃子プロダクション 吉田龍夫 ” の肉筆サイン

ひと目見た瞬間のオーラの謎が解けました
そうです、タツノコプロの創立者である吉田竜夫の本名




着物の柄やボディラインなど全体を豪快に力強く表現しながら
表情、指先や髪などの細部は緻密に柔らかく描きこまれている…

改めてこの気迫や表現力はアマチュアにはないもので真作だと確信し鳥肌が立つのでした



さらに、”新築祝” と 書かれたこの絵の制作は昭和52年5月25日とあり…
ファンの方はご存じですが、この年9月5日、吉田龍夫は肝臓がんのため亡くなっています

晩年に贈られた力作と呼べる素晴らしい作品



2005年には”日本のアニメを作った20人”特別功労者賞を受賞 (長女が代理)しています
そんなわけで大変貴重な舞妓さんなのですが

残念ながら保存状態がとても悪く、シミが沢山出てしまっているので
これ以上悪化しないようにしっかりと保存していきたいです




アニメグッズや絵画など一点からしっかりと買取させて頂きます
ご自宅に眠る美術品や不用品が御座いましたらご相談下さいませ



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2017年1月31日火曜日

◆ 大正浪漫 ◆ 写真館の子供椅子







大正時代から続く写真館で使われていた子供用のハイチェア



” 義兄弟 ”と慕うほど仲良くさせてもらっている田無駅近くにある
リサイクル&アンティーク ” WELL ” から譲り受けました


気さくな店主のセンスがとても好きで、よく遊びに行かせてもらってます


リサイクル系列の店でありながらアンティーク色が強く
レトロなおもちゃやデザインの美しい北欧ものなどあらゆるものが
店頭に並んでいるので興味のある方は是非行ってみてください!





撮影を目的として作られた椅子だけあって
細身の美しいフォルムと大正期のジャポニズムを感じさせるデザイン
とても良い雰囲気・・・



金華山の豪華で美しいファブリックも擦り切れて、使い込まれたことがわかります
沢山の子供たちがこの椅子で記念写真を残したのでしょう




木目の良いナラ材を贅沢に使用し、丁寧に作られてます
時代と共に飴色に変わったラッカーもとても素敵


ガタツキを修理して再び使用できるようにしてあげたい


この品は現在改装中の古民家、
納屋のギャラリーが完成後の販売となります




御自宅・御実家に眠るアンティーク品、
骨董品や家具、雑貨などが御座いましたら
是非ご連絡下さいませ。

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2017年1月1日日曜日

二紀会の重鎮 / 鈴木博


あけましておめでとうございます。


去年の目標は ” 買って 買って 買いまくる! ” という子供のような単純なものでした。
その言葉通り、前年比を遥かに上回る商品を扱うことが出来ました。


去年のたくさんの出会いの中でNo.1に嬉しかった品をご紹介します!











二紀会 ・ 鈴木博 / 鳥・人物画

はじめて鈴木博という作家の絵と出会ったのは10年ほど前、
古い雑誌に似たモチーフで描かれた素敵な作品を目にしてからというものの
密かに探し続けてきました。

同作家の作品は度々、見かけたり扱う機会もありました。
しかし、モチーフがより現代アート寄りであったり、
シンプルなものや可愛さが足りないなど私のコレクションとしての納得いく品がなく、
手元には残さずにきました。




鈴木博の作品は霞がかったような幻想的なタッチで描かれ、
本作のように少女の頭上に鳥や蝶、猫などの生物が描かれた作品を得意としております。

額は替えられており、破損していたため
今持っている中ではベストなものを合わせたのですが、
もっと古く重厚感のある額に変えたいと思っております。




今年は古民家を再生させ、
自宅にもギャラリーを運営できるようにしたいと思っております。


ご自宅に眠る絵画や美術品など御座いましたら
是非、ご相談くださいませ!


本年もよろしくお願いいたします。





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